巻き肩

2022.01.12

皆さまこんばんは。
東近江市佐野町にある整体院 月の虹です。

天気予報で「明日から明後日にかけてまた大雪になる」との事ですが、雪…嫌ですよね。
それに降る前のこの底冷えは身に応えます。

こう寒いと、体を丸める姿勢をつい取りがちになりますね。
丸める姿勢を続けていると、鏡や全身が映る窓の前に立った時に「シャキッと見えてない?」と思ったことはありませんか?

それは「巻き肩」が原因かもしれません。

巻き肩とはその言葉の通り 『肩が内側(顔側)に巻いているかのような状態』 の事を言います。
ですので、いくら背筋を真っ直ぐ正しているつもりでも肩や肩甲骨が内巻きになっていると、背中が丸まって見えてしまいます。
特にスマートフォンやパソコンの使用頻度が高い人は身体が前のめりになる癖がつきやすく、肩が内側に丸まってしまいます。

これにより、背中側から見ると肩甲骨が開いた状態のまま凝り固まり、やがて猫背になってしまうので肩幅が広く見えてしまうのです。また冬の時期は寒さから血行が滞りやすくなるので、余計に筋肉が凝り固まってしまいます。

という事で、肩や肩甲骨が内巻きになると起こるマイナス面と改善するストレッチ方法をご紹介していきます。

★まずは巻き肩チェック★

1:全身が移る鏡や窓の前に移動する。
2:視線を足元に移し、足の位置を確認する。
3:正しい立ち方にする。おへそから真っすぐ下に視線を落とし、左右同じ幅にして、つま先が正面を向くように立つ。
4:視線を顔が見えるように戻し、体の力を抜いて両手を垂らした状態で立つ。
5:手の甲が身体の外側(正面から見た時、手のひらが見えているかどうか)を向いていれば正常です。

手の甲が少しでも見えたら、巻き肩の可能性があります。
また鎖骨を手でなぞってみて、前に出ている感覚がある場合も巻き肩の可能性が高いと言えます。

◆巻き肩のマイナス面

1:肩コリが慢性化する
肩や肩甲骨が内側に巻きになっている方は筋肉が正常に機能していないか、胸の筋肉(大胸筋)が萎縮している状態になっています。
そんな状態では肩周辺に老廃物が溜まりやすくなり、痛みやだるさから肩コリが慢性化してしまう可能性もあります。
そして内巻き状態で関節が固定されると、いくらマッサージしてもコリが改善しにくくなります。

2:猫背に見える
肩甲骨が内巻きになっていると、横から見た時に背骨を伸ばしていても猫背に見えてしまいます。
また背中のラインがすっきりと見えないので、薄着の時に目立ってしまったり体の厚みが増して太って見える可能性もあります。

3:顔がむくみやすくなる
肩周りの血流が悪くなると、首や耳周りのリンパや血液の流れにも影響が出てきます。
リンパや血液の流れが悪くなることで、フェイスラインがたるみやすくなり顔が大きく見えてしまいます。
また、むくみ・二重あご・ほうれい線などの美容面にも影響してきます。

4:首が短く見える
肩や肩甲骨が内側に入ると肩の先が上がり、デコルテのラインが縮こまったようになり首が短く見えてしまいます。
また内巻きの肩は「ストレートネック」になる確率も高くなります。
さらに頭部が前傾(頭が正面に出すぎている状態)することで、老けて見えるだけでなく、血行も滞ってしまうので首コリも引き起こしてしまいます。

5:風邪や呼吸器に影響する
巻き肩になると、呼吸にも影響を及ぼします。
それは、肩や肩甲骨の関節の動きは肋骨と連動するので、肩甲骨が固くなると肋骨や肋骨を動かす筋肉も固くなるからです。
そして肋骨の中にある肺の収縮がしっかりできにくくなるので、呼吸が浅くなってしまいます。すると…

酸素と二酸化炭素の交換が上手く出来なくなる→酸素が体の末端に行きにくくなる→体が冷えやすくなる→免疫力が低下しやすい状態になる→呼吸器のトラブルが起きやすくなる

といった事になるかも知れません。

巻き肩になる要因は主に、日々の姿勢から来るものですが他にも身長が高い・胸が大きい・胃腸が弱い・気象条件・気圧の変化なども影響します。

☆巻き肩に効くストレッチ方法☆
巻き肩に効くストレッチは簡単です🤩
要は、巻いている方向と『逆の方向へ』伸ばせば良いのです。

1:肩甲骨を寄せる
楽な姿勢で立ち、手を後ろで組み、斜め下(床側)方向に伸ばす。

2:脇の下を伸ばす
手を上に伸ばし“バンザイの姿勢”をとり、脇の下が伸びるよう意識する。
そのままの姿勢で、左右に身体を動かし脇の下から肋骨あたりを伸ばす。

3:歩く時に腕を振る
歩く時に腕を動かさない人が多いですが、なるべく大きく、後ろに腕を振る様にしてみましょう。
それだけでも肩の稼動域が広がり、巻き肩が解消しやすくなります。

4:身体の前面を伸ばす
膝立ちになり、身体を後ろへ倒すようにします。これだけでも身体の血流がよくなり、同時に肩が開き正しい位置に導かれます。
ただし腰痛や膝痛がひどい方は注意しつつ伸ばすか、場合によっては止めておきましょう。

と、本音を言うと、背骨ストレッチを推したいところですが今回はセルフストレッチを紹介しました(笑)

内巻きの状態が固定されてしまうと、健康・美容面にマイナスの影響が現れます。
そうならないためにも、一日に数回のちょっとした日頃のストレッチで、肩や肩甲骨を正しい位置に戻すように心がけましょう。

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