便秘と食物繊維

2022.03.29

皆さまこんばんは。
今回もご覧いただきありがとうございます。

東近江市佐野町にある 整体院 月の虹 です。

先日、ご来店いただいた10代の女性の方のお身体の悩みの一つに「便秘」を挙げられたのですが、便秘は健康や美容に影響するので、「どうにかしてでも出したい!」と思うので下剤に頼ってしまう方も多いのではないでしょうか。
また最近では、腸と脳には関連性があるとも言われているので、できるなら自然なお通じにしたいものです。

そんな便秘を改善させるものといえば『食物繊維』ですが、その種類は豊富で種類によって作用も違ってきます。
ですので、1種類の食物繊維だけを摂るのではなく、いくつかの食物繊維をバランスよく摂るほうが便秘に効果的といわれています。

という事で、食物繊維の種類についてご紹介します。

■食物繊維の効果
普通、食べ物を摂り消化が始まると消化酵素が働いて消化されてゆきます。
そしてこの食べ物の中で消化されない栄養素があるのですが、それらを総称して『食物繊維』と呼んでいます。

この食物繊維、草食動物だとちゃんと消化・吸収されるのですが人間は消化できません。
ですので昔は「食物繊維=食べ物のカス」と考えられていましたが、最近の研究では食物繊維は体に欠かせない大事な役割があることが分かってきました。

よく知られているのは『食物繊維が腸内にたまった老廃物を体の外に出す働きがあること』です。
さらにそれだけにとどまらず、体内に糖が吸収されるのを防ぐ働きをするので血糖値の急激な上昇を抑えたり、コレステロールが吸収されるのを防ぐ働きと体の外に出してしまう…などその効果に注目が集まっています。

■水に溶けるのと溶けない食物繊維
食物繊維は大きく分けて2種類あり、1つは「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」です。

水溶性食物繊維はその名の通り、水に溶ける性質がある食物繊維で水分を含むと”ゲル状”になり便をやわらかくする作用があります。
他にも、糖質やコレステロールなどの人間にとって害となりやすい物質を吸収し排出する働きがあります。

一方の不溶性食物繊維は、溶けることなくそのままの形で腸まで届けられます。
この不溶性食物繊維を含む食品は、噛みごたえがあり腹持ちがよいなどの特徴があるので、体重制限をしなければならない方やダイエットに適していますし、水分を含むとふくらむので腸を刺激して便の排泄を促します。

このように腸の環境を整えることは、便秘の予防や改善だけではなく大腸ガンなどの予防にも効果が期待できます。

■種類豊富な食物繊維
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維、それぞれの効果をバランス良く得るためには『1:2の割合で摂る』のが良いとされています。

水溶性食物繊維は、リンゴやミカンなどのペクチン、こんにゃくのグルコマンナン、ワカメやコンブなどのヘミセルロースなどが挙げられます。

不溶性食物繊維は、大豆やゴボウ・穀類のセルロース、エビやカニの殻のチキン、ココアのリグニンなどが挙げられます。

先ほど述べたように1つの食品からではなく、いろいろな食品から違った種類の食物繊維を摂ることが理想的です。
また食物繊維は現代人の足りていない栄養素の1つとされており、推奨される摂取量は女性で18 g以上、男性21 g以上(ともに18~64歳の場合)を食物繊維の1日の摂取目標量として定めています。

■排便がバロメーター
食物繊維が足りているかどうかを知る手段として、規則的な排便があるかどうかが目安となるそうです。
1~2日に1回50gほどで、程よい硬さの排便があるならば大丈夫とみていいそうです。

残念ながらそうでない方は、いろいろな種類の食物繊維を摂るように心がけてみてください。

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